今まで夫と寝室を同じにする事が当たり前だって思っていたけど
初めて父親と話せた気がしたこの日
自分の心にもう嘘をついていたくなくて
どうしてもひとりで眠りにつきたくなった
趣味の部屋にしていた和室の押し入れに入っていた敷布団を取り出し
部屋にひいた
寝室から枕など必要なものを取りに行くのだが
夫は自分の部屋で相変わらず一人で過ごし
私の行動になんの興味もないようだ
お風呂から出てひとりの部屋で布団の上で横になる
私が飼い猫達の縄張りの和室で横になっている事を不思議に思っているみたい
周りで心配そうにぐるぐるしていて
それは私にとって唯一この家で
自分を見つめていてくれている存在だと思えた
いつもの眠剤を飲んで部屋の電気を消す
寂しいかな?って思っていたのに
なんだかワクワクしていた
まるでどこか知らない場所でキャンプしてるみたいに
孤独と自由は対立してるんじゃないね
きっと対になっているんだって感じた
その時たしかに私は自由を感じていたから
暗い部屋でウトウトしていてそろそろ眠気が来そうな頃
夫が和室で寝ている私に気が付いた
どうしたの?
掛け布団だってないし寒いよって心配そうに語り掛けてきた
夕飯時
私は夫より先にご飯を食べていたし
いつもなら会話がないから同じアニメを見ながら食事するのだが
それもしなかった
夫に好きなもの見ながら食べたら?って伝えて食べ続けていた
カウンセリングの後、私は気分が落ち込んでぐったりとベットに横になっていたのだけど
愛猫がじゃれ合うような喧嘩をした時
私は心配するのに
夫は放置したまま寝ている
それはいつもの事なのに
その日
ずっと心に貯めていた
全ての事に反応しない夫に
とうとう嫌気が差してしまい側にいたくないって本音が爆発していた
でも夫はそれを分かっていないから
夕飯の時から様子がおかしいけど僕が何かしたのかなって
聞いてくる
今日したのではなく
ずっと蓄積された苛立ちと
反応されない自分に興味がないという態度をされ続ける悲しみ
それがもう限界で側にいたくないんだって
どうしたら上手く伝えられる?
最初は
ひとりでずっと寝たいって思っていたからと答えた
夕飯もおやつの時間だから一緒に食べるとか疲れた
お互い自由でいいでしょって横になりながら夫に伝える
ずっとそう思っていたって発言に
夫が悲しそうな声で
そうだったんだって答えたのが心に痛い
ずっとあなたは鬱病の療養中で家にいて
私も病気で中々外へ出られないからいい加減一人になりた
ずっと一緒なのがストレスだって本音も出てしまった
分かったと答えて私の側から離れようとする気配に
私は
察してって思いながら本心を隠して相手と話しても分かり合えないのは
失った人間関係で嫌というくらいに味わった事を思い出していた
だから
怖くても本心を口にした
ずっと私に興味のない態度とられる事が辛くて悲しいから
ひとりで寝ようって思ったのって心を落ち着かせながら夫に告げた
興味がないなんて事ないよ・・・
夫の声が震えていた
私は本音を伝えられない関係で消耗していくくらいなら
心をぶちまけてしまえって開き直って
今日父親との電話で泣いている事さえ気が付かない
その後泣きながらこのブログを書いていた事さえ知らない
私が寝室を別にする準備をウロウロしていても全く気が付かない
そういう無関心な態度が一番心折れて傷つく事を
涙を流しながら言っていた
夫は悪気もなく
ただ夕飯の時の私の態度がおかしい事は気が付いていたけれど
後は部屋のドアも閉まっていたから気が付かなかっただけだって
教えてくれた
けっして関心がないなんて事はないって反論してきた
もう我慢の限界だった
私は夫が
私に興味を示さないから
自分の感情や傷ついた出来事
その全てを自分の心の中に貯めていた
心配をかけたくない
でも
心のどこかで伝えたところでなんの反応もしない事が予測できていたから
だから
本当はカウンセリングで号泣するくらい気持ちが落ち込んで
帰りの車の中でも泣きたい気持ちを抑えていた事
父親と電話したら
精神状態が不安定すぎて泣いてしまった事
そして最近仲良くしていた人とは喧嘩別れしていて
とても悲しくて苦しかったのに
心配されたくないから夫のいないお風呂場でしか泣けなかった事
とめどなく自分の中に溜まっていた猛毒を吐き出しながら泣いた
夫は静かにその話を聴きながら
気が付かけなくてごめんねとつぶやいてずっとその場にいてくれた
父親との時の様に
本当の自分を出したら拒絶されるだろうって思っている私に
父親も夫もなんで頷きながら話に耳を傾けてくれるの?って嬉しいのに
そんな事になれていなかったから
今傷ついている出来事を語る事が止まらなくなるよ
カウンセラーへの怒りも
やっと自分が心を開いて本気で関わった相手に
簡単に縁を切られて立ち直れないくらい傷ついている事も
沢山傷つくような言葉を投げつけられた事実も
今まで我慢していた痛みの全てが子供みたいに口をついてしまう
夫は無口だし
気の利いた言葉なんて言えない人だけど
真剣にそれらの出来事や傷ついた私の心を
理解しようとしている事が伝わってきた
このまま喋りつづけると躁状態になるって感じて
気持ちも落ち着いてきたから
正直に
やっぱりこの部屋は寒いし
たまに一人で眠るのはいいけど柔らかいベッドで眠りたいって伝えた
夫はいいよって落ち着いた口調で答えてくれたから
私も話しを聞いてくれてありがとうって伝える事が出来た
私に興味も関心もないって愚痴って
別にすぐ夫の態度や行動が変わったわけじゃないのに
私の中で
自分の本音を泣きながらぶちまけても
震えながらでもそんな事ないよって言ってくれた
逃げないで側にいてくれた事実と
私がどうしょうもない部分を晒したのに
ただ普通にしていてくれた事が心のしこりを溶かしてくれたみたいで
ずっと居場所のなかった家の中で素直な自分で過せている
あの夜
愚痴ってごめんって私が言ったら
愚痴を言うって大事だよって夫は言った
今まで誰の前でも素直に心を曝け出せなかったんだね
私は
息苦しかったよ
ずっと生きにくかった
大事な縁が切れて
自分の世界が崩れそうな恐怖に震えながら耐えたけど
一人じゃとても無理だったよ
思わず泣いた私の事を
戸惑っていてもそのままでいてくれた父親
どうしょうもなく世界から自分の心の扉を閉めようとした私に
ドアをこじ開ける力を持たなくても
その場で震えながらでもドアの前にいてくれた夫
それがどれだけ意味がある事なのか
どれだけ幸せな事なのか
私の前から消えた縁で死ぬほど傷ついたからこそ理解出来たよ
全ての経験に意味がないなんて思いたくない
今だって去った縁を思うと泣きそうになるけど
今日も精一杯生きてるよ
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